子供に対してイライラしてしまう。もしもイライラすることがなくなればどんなにいことか…

と思う方は少なからずいると思います。今回はそんな子供に対してイライラしてしまう気持ちを切り替える方法を紹介していきたいと思います。

まずは子供との関係を考えるための3つの視点から書いていきますのでぜひ参考にしてみてください

視点1 スルーせずに、イライラを受けとめてそこから学ぼう

誰もが、できることなら子どもに優しく笑顔で接し、イライラした態度をとることなく生活したいと願っています。しかし、それを願うあまり、本当はイライラしているのを隠したり、見ないふりをしていると、いつかそのイライラが募りすぎて自分を消耗させてしまったり、溜まったイライラを子供にぶつけて、子供も自分も傷ついて後悔する恐れがあります。

イライラの感情は、あなたに「イライラが爆発する前に、イライラで心が疲れ切ってしまわないうちに、はやく問題を見つけて解決しようよ」と呼びかけてくれているのだと思いましょう。イライラが小さいうちに受けとめ、何が原因かを考えてみましょう。
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視点2 人を変えることはできない、自分を変えることはできる

人間関係でイライラする時、多くの人は相手に原因を求めて相手を変えようとします。子供に対するイライラも「子供に原因があるから私がイライラさせられるのだ」と思いがちです。

 

しかし、相手の行動や気持ち、ましてや性格を力でねじ伏せ、強引に変えることは出来ません。そんなことをされるのは誰でも不快ですし、それがありのままの相手を否定してしまうことにもつながりかねません。

たとえ子供の態度が変わったように見えても、表面上で装っているだけで、別の所にはけ口を求めるようになってしまいます。それでは根本的にイライラの原因を解決したことにはなりません。

 

自分自身のものの見方や方法を変えることは、自分の責任でできます。

自分がどんなときにイライラするか、どんなときに爆発したり落ち込んだりするか、その傾向を探ってみましょう。

純粋に子供の問題だけではなく、自分自身の「子育てとはこうあらねばならない」、「私はこうあらねばならない」という思い込み、そしてその思い通りにならないことへのイライラが見えてきませんか?または子供とは無関係のことで溜めてしまったストレスが原因でイライラしているのに、いつの間にか子供に対するイライラにすり替わってしまっていませんか?

視点3 子供と大人の違いを理解する

子供と対等に向き合うことはとても大切なことです。

ただ、それと子供を大人と同等に扱うということはちょっと違います。

誰もがみんな子どもを経験していますが、大人になるとそのことを忘れてしまいます。そして大人と同じようにできないことにイライラを感じてしまうのです。

保育園でちゃんと席に座れない、立ち上がって先生のお話を聞けない、ちゃんとできてない子供を見ていて親として恥ずかしい、そんな声もよく聞きます。

 

しかし、その子どもたちはまだ身内の人で守られている家を出て、初めて社会性を身に付ける場に出てきたばかりなので、いきなりできなくても当然のことなのです。ルールもお家のルールやパパとママとのお約束くらいしか知りませんので、保育園のルールが身につくまでには時間がかかるのです。

大人とは違って、子供はまだ成長の途上、その子の特性や発達段階にあった細やかな配慮が必要な段階なのです。

子供にイライラしてしまう気持ちを切り替える4つの方法

次の例をもとに、考えてみましょう。

例:1歳と2歳の子供のお片付け

幼児教室にママがお迎えに来て、2歳の姉のAちゃんと、1歳の妹のBちゃんに「さあ、お家に帰るよ。お片付けをして」と言いました。

その時二人はちょうど、カラーボールで仲良く遊びながら二人でママを待っていました。

ママや先生の「片付けよ」の声を二人はちゃんと理解して、すぐに片付けを始めました。Aちゃんはもともとそうしてあったように、カラーボールを色ごとに分けてボックスに入れていきます。ところがBちゃんは色分けをせずに、ボックスにすべてのボールを入れていきます。

見かねたママは先生に「すみません」と気まずそうに誤り、「Bちゃん、違うでしょ。お姉ちゃんを見て。お姉ちゃんのように赤はこっち、青はそっちに入れるのよ」とBちゃんを手助けしようとしました。

 

すると先生は「二人ともお片付けができてえらいですね。1歳と2歳ではできることが違うからいいんですよ。Bちゃんは1歳でまだ小さいのに、お片付けをちゃんと理解してできるようになりましたね。けれど、1歳の発達段階ではこれで十分なのではないでしょうか。きっと、お姉ちゃんのように2歳頃になったら、色わけまでできるようになりますよ」と言って、Bちゃん用に別のボックスを持ってきてくれました。

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方法1 子供の様子を観察し、起こっていることを受けとめる

子供が間違っていると思うと、大人はすぐに手を出したりアドバイスをしたくなります。

Bちゃんが色分けせずにボールをボックスに入れたときも、ママは「先生に迷惑がかかる」と思い、すぐに色分けを手伝おうとしました。

できれば、その前にもう少し子供の様子を観察してみましょう。大人にとっては間違いでも、一旦観察によって起こっていることを見つめる時間を設けると、自分の思い込みに気づいたり、別の方法を考える心の余裕が持てます。

方法2 子供の発達段階について理解することでイライラをクールダウンさせる

大人と違って成長が著しい子供は、とくに乳幼児期は月齢によってもできることとできないことがハッキリ分かれます。

このことを理解しておけば、「なぜBちゃんはお姉ちゃんと違ってお片付けができないのか、私のしつけが悪いのか」と悩んだり、子供に無理に発達段階に合わないやり方を押しつけたり叱ったりせずにすみます。

この話には続きがあります。ママは「そうか、1歳と2歳ではできることが違うんですね。つい、お姉ちゃんを基準にして考えてしまって、Bちゃんに対してまだこれもできないのかとイラだってしまっていました」と気持ちを語り始めました。

先生はそれを受けとめて、「子どもは日々成長ですから、毎日が初体験、新しいことへのチャレンジなんですよ。それが積み上がっていくのではないでしょうか。できないことよりも、できたことに注目していくと、イライラも減って大人も毎日子どもの成長を発見できますよ」と話してくれました。

子供と一口に言っても、赤ちゃんからティーンエイジャーまで幅が広いので、大人がイライラするポイントも対策も異なります。

 

ただ共通して言えるのは、イヤイヤ期の子どもも、友人関係が広がって親にとって不快な言葉を使い始めた子どもも、思春期にさしかかり親が買ってきた洋服を否定するようになってきた子どもも、単に大人に反抗しているわけではなく、その発達段階ならではの課題を乗り越えようとしている最中なのです。

そのことさえ理解しておけば、不要に叱ってイライラを募らせたり、そのあげくに子どもの人格を否定してしまうような声かけや体罰に走ってしまうことを回避できます。子供の発達上の課題を知ることで、大人のイライラを少しクールダウンし、イライラをぶつける以外の対策を考える心の余裕を生み出すことができるのです。

方法3 思い込みから自分を解放する

AちゃんとBちゃんのママは子どもにできないことがあると、ママである自分の子育てが悪いと陰で言われているような気がして不安だったようです。

子育てママの多くは、そのプレッシャーで子どもを変えようと躍起になって叱ってばかりでイライラを募らせ、さらに自分のことまで責めてしまう傾向があります。

そんなときは自分に「思い込みはないか」と問いかけてみましょう。こんな思い込みはありませんか。

  • ●思い込み例1 私はよい母親(父親)、よい妻(夫)でなければならない
  • ●思い込み例2 私はいつも親切で優しくいなければならない
  • ●思い込み例3 失敗は許されない、私は何ごとにおいても完璧であらねばならない
  • ●思い込み例4 子供のしつけや教育は母親の責任である

いくつかあげてみましたが、思い込みは「~すべき」、「~であるべき」、「~であらねばならない」といった言葉で表現されがちです。「ねば」、「べき」で自分を縛りすぎないように注意しましょう。

とくに4の思い込みがあると、AちゃんとBちゃんのママのように不安があっても周りに相談できず、困ったことがあっても助けを求めることができにくくなります。

そうすると、ますます子供と自分だけの密室になってしまい、イライラが募ってしまいます。一人で抱え込まず、義理の両親やママ友に甘えてみることも大事です。

「人に甘えてはいけない」という思い込みを捨て、思い切って人を頼りましょう。普段甘えずに頑張っている人が多少甘えても、むしろ相手は「自分を信頼して相談してくれた」と感じ、うれしくなるものです。

方法4 子供と向き合うために、心身をニュートラルに保つ

とはいえ、子供と向き合うためにはエネルギーや心の余裕が必要です。

そのため、他の原因でストレスを溜め込んでいると、子供に対するイライラに油を注ぐことになり、大火事を起こしてしまうことになりかねません。またイライラで心が緊張すると、体や表情も緊張で強ばって、慢性的に力んでいる状態になります。そうすると柔軟に子供に向き合うことが難しくなります。

子供と向き合うエネルギーを温存するためには、その他のストレスをできるだけ早く解消し、いつも心と体をリラックスさせておきましょう。

こまめにイライラを発散するために役立つものを自分の中に持っておくととても便利です。

例えばどんなに怒っていてもこれを見ると思わず吹き出してしまうお土産の人形、この歌を聴くとたいていのことはどうでもいいと思える面白い歌、イライラをクールダウンさせる自分だけの魔法の言葉、思い出すだけで笑ってしまう面白エピソードなどはありませんか?

根本的な解決には別の方法が必要ですが、イライラする気持ちをこれ以上増大させず、気持ちを切り替えるために今から考えておくとよいでしょう。

おわりに

子供がいつも天使のようにかわいい存在であってくれればよいのですが、いつもそういうわけにはいきませんよね。子供に対してイライラしたことのない人なんていないはずです。イライラが小さいうちにその気持ちと向き合い、切り替えることができれば、子供と自分の新たな一面が見えてくるのではないでしょうか。

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